初心者向けBTOパーツ解説

【初心者向けBTOパーツ解説】

BTOパソコンでパソコンを購入しようとなったとき、
パーツの詳細がわからなければ困ります。
この記事ではパソコンパーツに関する基礎的な知識を解説します。

[CPU]

CPUの性能を決める4つの要素

CPUは日本語では中央処理装置といいます。
人間で例えるなら脳に当たるあたる部分です、
データ処理の為のパーツです。

CPUのスペックは主に処理速度(動作クロック)とコア数で判断されます。
動作クロックは1秒間にどれだけ処理が可能かを表すGHzで表されます、
この数値が多いほど処理速度は速いと言えます。
コア数というのはデータ処理を行う部分の数になります、
コア数が多いほど処理速度が向上します。

CPUには自信が行う処理に対して、
データを保存しておく領域がありキャッシュと呼ばれています。

CPUにはグラフィック出力機能が搭載されているため、
ユーザーは特に意識しなくても
パソコンをモニタにつなげることで映像を出力することができます。

様々なCPUがありますが、
CPUのグレードは上記の4項目でほぼ決定されています。

主なメーカーと製品

CPUはそのほとんどがIntelというメーカーとAMDというメーカーの製品です。
それぞれのメーカーの製品を見ていきたいと思います。
【Intel】
Intel Core iシリーズが主力製品です、
Core i7/i5/i3などのラインナップがあります。
i7が一番高性能で、順にi5,i3といった性能順になります。
その他にはPentiumやCeleronといった
Core iシリーズよりも低性能ながら安価なラインアップがあります。

【AMD】
Ryzenシリーズが主力製品です、
Ryzen7/5といったラインナップがあります。
Ryzen7の方が5よりも高性能となっています。
そのほかにはA-SeriesやFXシリーズがあります。

人気の製品

intelではCore i7-7700/7700K Core i5-7600/7500が人気です
AMDではRyzen 7 1700,Ryzen 5 1600が人気です

[メモリ]

メモリの性能を決める要素

RAMとかメインメモリーと言われる事が多いです。
これはCPU側で処理するデータを一時的に記憶して置くパーツになります。
電源を落とすとメモリに記憶されていたデータは消えてしまします。

メモリはデータを記憶しておくパーツですので、
容量というものが存在します。
その容量が大きければ性能が良いと言えます。
現在はメモリ1枚4GBのものから16GBのものまでさまざまあります。

メモリにもCPU同様にクロック数があります、
メモリのデータの転送を1秒間に何回できるかという数値を
こちらはMHzで表します(GHzの1/1000)
この数値が大きければ転送速度は速いことになります。

メモリには規格があり、
マザーボードのメモリソケットに合致した
規格のメモリを搭載することになります。
現在の主流はDDR4規格になります。
世代がまたがる場合もありますが、
基本的にDDRの数字が大きいものがより高速な企画になります。

メモリの性能は上記の3つの要素で決定されます。

主なメーカー

メモリチップの製造まで入れるときりがないので、
メモリの販売メーカーだけ取り上げます。
【Corsair】
PCパーツ全般を販売しているメーカー、
特にケースやCPUクーラーメモリで有名
【CFD】
こちらもPCパーツ全般を販売しているメーカー兼卸
【Crucial】
メモリやSSDで有名なメーカー
【キングストン】
SSDやフラッシュメモリ、SDカードなどで有名なメーカー
【G.Skill】
ほぼメモリ専売のメーカー、OCメモリのラインナップが有名
【UMAX】
フラッシュメモリやメモリで有名なメーカー、最近はSSDも売っている

人気の製品

この中で売れ筋はCorsairとCFDになります、
ほぼ圧倒的にこの2社の製品が売れています。
製品でいうと
CorsairではCMK16GX4M2A2666C16(DDR4-2666 8GB2枚組)
CFDではW4U2133PS-8G(DDR4-2133 8GB2枚組)
が人気です。

[HDD]

HDDの性能を決める要素

ディスク状の記憶装置にデータを保存するパーツです。
500GB・1TBと容量が増えていきより多くのデータを保存できます。

HDDは見た目の形状はほぼ変わりありませんが、
内部的に壊れにくい構造になっていたり
温度の変化に強かったりなど
メカニカルな部分で耐用年数に差が出ます。
同一の容量のHDDで割高なのはこれらの性能が高いためです。

主なメーカー

HDDは製造メーカーが淘汰されており、
現在は下記の4メーカーで売り上げシェアがほぼ100%になります。
Seagate・Western Digital・東芝・HGST(日立)

人気の製品

どこが売れているとかは時々によりますが、
市場シェアが高いのはSeagateとWestern Digitalになります。
現在コストパフォーマンスが高いのは2~4TBの容量の製品で、
Western DigitalではWD30EZRZ-RT/WD40EZRZ-RT2
SeagateではST2000DM006/ST3000DM008です

[SSD]

SSDの性能を決める要素

SSDはNANDメモリと呼ばれる記憶装置に
データを保存するパーツです。
NANDメモリはSSD以外にもフラッシュメモリやSDカード、
スマホなどの記憶装置であるemmcなどに利用されています。
様はSSDは容量のおおきなフラッシュメモリと思っていただいて差し支えないです。

SSDはその性質上容量が大きいほどアクセス速度が向上します。
しかしSSDの性能を一番に決定づけるのは、
SSDの内部的な処理を司るコントローラーになります。
コントローラーは半導体メーカーでは自社開発を
そうでないメーカーは外注に出したりしていますが
ほとんどがオリジナルのコントローラーを搭載しています。

人気が高い製品が基本信頼性が高いと言って差し支えないですが、
過去によく言われたプチフリや書き込み上限といった諸問題や
コントローラーのパフォーマンスの悪さなどは
現在、ほとんど言われなくなってきています。

主なメーカー

【CFD】
こちらもPCパーツ全般を販売しているメーカー兼卸
【Crucial】
メモリやSSDで有名なメーカー
【キングストン】
SSDやフラッシュメモリ、SDカードなどで有名なメーカー
【UMAX】
フラッシュメモリやメモリで有名なメーカー、最近はSSDも売っている
【Western Digital(SANDISK含)】
HDDの巨大メーカー、SANDISK買収を皮切りにSSDにも打って出てきている
【サムスン】
言わずと知れた韓国の巨頭、通常のSSDよりM.2接続のSSDが最近は人気
【SK hynix】
メモリ全般を取り扱う半導体メーカー、SSDでは安価な製品で有名
【PQI】
フラッシュメモリやSDカード、モバイル製品などで有名なメーカー
【A-DATA】
フラッシュメモリやSDカードで有名なメーカー

他に挙げればきりがないですが、この辺りが有名メーカーです。

人気の製品

CrucialのMX300シリーズが市場では圧倒的に人気です。
CFDはCSSD-S6T240NMG2Lが、
サムスンの960 EVOはM.2タイプがそれぞれ人気です。
最近人気を伸ばしているWestern DigitalはWD Green WDS240G1G0Aが、
その子会社のSANDISKはSDSSDA-240G-J26が人気です。

[光学ドライブ]

光学ドライブの性能とは

DVDドライブやBlu-rayドライブのことです、
工学メディア(DVDやBlu-rayディスクのこと)を扱えるドライブという意味です。

光学ドライブの性能は対応メディアの種類
ディスクの書き込み速度の倍率で決まります。

対応メディアの種類とは
CD-ROMやDVD,Blu-rayなどのメディアにどれだけ対応しているかを指します。
最新のメディアであるBlu-rayに対応していると高額になります。

ディスクの書き込み速度の倍率とは、文字通り
ディスクメディアに書き込む速度の速さの倍率です。
(厳密には基準となる転送データの倍率)
倍率が高いほど書き込み速度は速くなります。
メディアの種類によって倍率は異なります。
大きな倍率がそろっているドライブほど高性能と言えます。

主なメーカー

【LG】
家電で有名なメーカー、PCパーツではドライブとモニタで有名
【パイオニア】
日本の映像機器メーカー、数少ない国産PCパーツを開発販売
【ASUS】
PCパーツメーカー古参だが、今ではノートPCやタブレットの方が有名かも
【IO-DATA】
パソコンパーツやパソコン周辺機器の総合メーカー
【LITEON】
台湾の機械機器開発の総合商社、PCパーツでは光学ドライブが最も有名
【HP】
大手PC・サーバメーカー、薄型の光学ドライブで有名

他にメーカーはたくさんありますが、
この辺が人気上位のメーカーです。

人気の製品

DVDドライブはLGのGH24NSD1 BL BLHが売れ筋です
ASUSのDRW-24D5MT、パイオニアのDVR-S21Lも人気があります。
Blu-rayドライブはパイオニアの独壇場で、
BDR-209BKシリーズが人気の中心です。

[グラフィックカード]

グラフィックカードの性能とは

グラフィックカードは映像出力機能を担うパーツです、
通常CPUにも映像出力機能はありますが
それはあまり高性能ではなく、また負荷がかかると
CPU自体のパフォーマンスが落ちてしまいます。

そのため、3Dゲームをしたり映像編集をしたりする場合には、
グラフィックカードを利用したほうがいいでしょう。

グラフィックカードは2つの要素で性能が決まります。
1つ目はグラフィックチップ(GPU)です、
これは映像出力のためのCPUみたいなものです、
映像出力処理全般を担います。
最新の世代のものほど新しいですが、
前世代のGPUをカスタマイズし
バージョンアップして販売するするケースも増えています。

2つ目はVRAMです、
VRAMはグラフィックカード上のメモリです、
グラフィックチップ処理中に使用するデータを一時的に格納する場所です。
VRAMの容量が大きければ処理できる映像の幅が広がります。
またVRAMにはメモリ同様にクロック数が設けられています、
これはグラフィックカードメーカーが独自に設定するもので、
メーカーによって差があります。
その上使用するグラフィックチップによっても異なります。
メモリ同様クロック数が大きければデータの転送速度は速くなります。

主なメーカー

グラフィックカードはチップの開発メーカーが2つあり、
そのチップの供給を受けてカードを作成するベンダーが10~20ほどあります。

[GPUメーカー]
【nVidia】
緑がシンボルカラーでおなじみのメーカー、
パソコンユーザーにはGPUメーカーとして名高いが、
近年は車載CPUなどで頭角を現してきている。

【AMD】
AMD自体はintelのCPU製造会社からスタートしている、
2010年にATIというチップメーカー買収してGPUメーカーになった。

[ベンダー]
【ASUS】
パソコンパーツメーカーの雄、近年はタブレットやスマホ開発でも有名
【MSI】
グラフィックカードで有名なパーツメーカー、マザーボードも手掛けている
【玄人志向】
日本のメーカー、グラフィックカードはGALAXYのOEM販売を行っている
【Palit】
グラフィックカード専門のメーカー、だったが現在はSSDも販売している
【ZOTAC】
Z-BOXと呼ばれるミニPCが有名なパーツメーカー
(以上がnVidiaのカードで有名なベンダーです、以下がAMDベンダーになります)
【SAPPHIRE】
AMDベンダーで最も商品の占有率が高い
【HIS】
低価格帯のカードで有名だが、近年は高価格帯カードも人気

人気の製品

MSIのGTX 1060 AERO ITX 6G OCが一番人気です、
PalitのNE5105T018G1-1070FやASUSのPH-GTX1050TI-4Gも人気です。
AMD系ではHS-580R8LCBRがずば抜けて人気の商品です。


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