3Dゲーム用パソコン
【3Dゲーム用パソコン】
3Dゲームをプレイする際にどんなパソコンが必要なのか
悩んでいる方がいると思います。
そういう方の為に説明や紹介をしていきたいと思います。
まず、最初に知っておきたいこととして、3Dゲームをする為には
高スペックのパソコンを必要とするゲームが多いです。
各ゲームにに推奨環境が設定されているので
自分のプレイしたいゲームの推奨環境と
比べながらパーツを決めていくのがよいでしょう。
しかし、推奨環境ギリギリだと高画質な設定を行った際に
動作が重かったりカクカクしたりすることもあるので
推奨環境よりも少し余裕をもって選ぶの方がより好ましいです。
この記事では具体的にはどのパーツを優先し、
費用をかけていったらいいのか説明していきます。
具体的な構成例を解説する前に、
3Dゲームをする際に重視したいパーツを説明します。
それは、CPU・メモリ・グラフィックカードです。
【CPU】
CPUはパソコンの処理を司る箇所であり、
3Dゲームといった重たい処理を行う場合には
相応にグレードの高いものが必要になります。
【メモリ】
メモリはCPUで利用されるデータの一時的な退避領域になります、
容量が多ければCPUが利用できるデータは増えるため
ゲームを行う際には多めの容量を積む方が好ましいです。
【グラフィックカード】
最も重視すべき点がグラフィックカードです、
なぜならゲームにおける画像処理全般を司るため、
他の2つよりも重要性が高く位置づけられます。
では、実際に予算別におすすめの構成を紹介していきます。
〈7万円~〉
CPU | Core i3 |
ケース | 任意の物 |
マザーボード | CPUに対応した任意のマザーボード |
メモリ | 8GB |
HDD | 500GB |
グラフィックカード | GeForce GTX1050/1050Tiクラスのカード |
DVDドライブ | 任意の物 |
OS | DSP版64bit |
電源 | ケース付属 |
合計 | 70000円~ |
まずは予算をおさえた構成を紹介します。
重要なパーツとして挙げたCPU,メモリ,グラフィックカードのうち、
一番プライオリティが低いパーツであるCPUのグレードを低いものにし
全体的な予算を抑えるようにしています。
メモリもゲームプレイ時に必要充分である8GBに設定しています。
グラフィックカードはGTX1060や
それに準じているAMDのグラフィックカードであれば一番いいのですが
予算をオーバーしてしまうのでGTX1050としています。
もし若干予算があるようでしたら、
グラフィックカードをGTX1060にしましょう。
設定にもよりますがこのカードで
大体の3Dゲームをプレイすることができます。
〈10万円~〉
CPU | Core i5 |
ケース | 任意の物 |
マザーボード | CPUに対応した任意のマザーボード |
メモリ | 16GB |
HDD | 1TB |
グラフィックカード | GeForce GTX 1060 |
DVDドライブ | 任意の物 |
OS | DSP版64bit |
電源 | 550W以上で80PLUS認証の物 |
合計 | 100000円~ |
予算が増えたため、主要なパーツをグレードアップさせています。
また、550W以上の80PLUS認証電源としたのは
中間のグレードであるCPU,グラフィックカードを搭載しているため、
より安定性の高い電源を搭載する必要があるためです。
このくらいの構成ではゲーム以外でも
ほぼストレスなくパソコンを運用できると思われます。
予算に余裕があればSSDを追加して、
そちらをアプリケーションやOSの起動ドライブにしてもいいでしょう。
〈15万円~〉
CPU | Core i7 |
ケース | 任意の物 |
マザーボード | CPUに対応した任意のハイエンドマザーボード |
メモリ | 16GB |
SSD | 240GB |
HDD | 1TB |
グラフィックカード | GeForce GTX 1070/1080 |
DVDドライブ | 任意の物 |
OS | DSP版64bit |
電源 | 600W以上で80PLUS認証の物 |
合計 | 150000円~ |
予算がだいぶ潤沢になっているので、
全体的なパーツのグレードアップを図っています。
このクラスになると向こう何年かは
ハイエンドなゲームPCとして利用することが可能でしょう。
ここからさらに性能向上を望むのであれば、
グラフィックカードをGTX1080や1080Tiにしたり
メモリを32GBにしたりなどが可能でしょう。
また、ここに記載のないパーツとして
サウンドカードやDACといったハイエンドなサウンドデバイスの装着
通信状況を改善するLANカードの装着
各種ゲーミングデバイスの利用
など納得いくまでゲーム用マシンとして追及が可能です。
予算オーバーした場合
予算をオーバーしてしまった場合、
パーツの利用を見直したりグレードを落とす必要があります。
ドライブの利用や、メモリ容量、CPUなどは見直しやすい部類に入るので
その部分の見直しをおススメします。
ただし、メモリやCPUはパソコンのパフォーマンスに直結する箇所なので
くれぐれも慎重に検討してください。
グラフィックカードのスペック
グラフィックカードのスペックについて、
商品型番が大きければ何となくハイスペックなんだろう?
という認識の方も多いと思います、そしてそれは正しいです。
この項目では、今後グラフィックカードを購入、
或いはグラフィックカード搭載のパソコンを購入する人に向けて、
グラフィックカードのスペックについて解説します。
グラフィックチップ
グラフィックカードの根幹をなす部分です、
処理全般を行うのでCPUにも例えられます。
グラフィックチップは世代があり、
最新世代のものがより処理が高速です。
世代は番号付けされているため基本的に大きな数字の方が最新世代になります。
例えばNVIDIAなら現行世代のGeForce GTX1080と
1世代前のGeForce GTX980では1080の方が高性能です。
また少し細かい話になりますが、
製品の世代とは別にアーキテクチャという要素もあります、
これはグラフィックチップの設計に値する部分で
通常は半導体の微細化に伴い設計が見直され、
世代ごとに設計が異なるのが通例です。
しかし、近年は半導体の微細化が緩やかになっているため
数世代にわたり同一のアーキテクチャを利用するケースも増えています。
(同一アーキテクチャで半導体の微細化が進むこともあります)
アーキテクチャは設計であるため、
最新設計の方が半導体の微細化が進み
より高性能なグラフィックチップであると言えます。
この辺は商品の世代と共通であると言えるでしょう。
グラフィックチップには動作クロックがあります、
その動作クロックが大きければ拘束にデータが処理できることになりますが、
大きすぎても発熱量が増大してパフォーマンスを落とすことになります。
グラフィックチップの動作クロックは、
世代によってまちまちで多い時もあれば少ない時もあります。
またメーカーでも自由に決めることができるので、
世代間を比較するよりもメーカー間で比較したほうがいいでしょう。
VRAM
VRAMはグラフィックチップが処理の際に利用する、
データの退避領域になります。
つまりCPUに対するメモリ(メインメモリ)のようなものです。
VRAMはメインメモリよりもさらに高速に動作する独自規格が利用されています。
VRAMは容量が大きくと動作クロックが速いほど
処理できるデータが多くなるため高性能であると言えます。
メモリバス幅
メモリバス幅、聞きなれないスペックですが
メモリが1回のクロックでどれだけデータが送信できるかのスペックになります。
大きいほどデータの転送量が多い→処理できるデータが多いと言えます。
解像度
ディスプレイモニタ側で固定される解像度に対して、
グラフィックカードが対応している必要性がありますが
今はほとんどのグラフィックカードが4Kに対応しているため
ほぼ問題ないと言えるでしょう。
ただし、ディスプレイモニタを複数利用する場合は考慮が必要です。
また、旧製品(NVIDIAでは大まかにGTX600番台以前)は
4K出力に対応していないのでその点は注意が必要です。
出力端子
モニタの入力と対になる端子です、型番、メーカーにて異なります。
利用するモニタ入力に対応する出力端子を持つグラフィックカードにしましょう。
ディスプレイモニタを複数利用する場合には、
出力端子の排他利用が必要かどうかも注意しましょう。
その他
その他細々とした注意点があります。
【カードサイズについて】
グラフィックカードは大きなパーツなので、
他のパーツとの干渉の原因になりがちです。
とりわけPCIExスロットに関しては
この記事で紹介しているグラフィックカードは
隣のスロットとほぼ干渉するものばかりです。
PCIExスロットを利用するパーツを複数組み込む場合には、
レイアウトについても気にした方がより好ましいでしょう。
【ファン】
グラフィックカードの冷却を受け持つファンですが、
メーカーによって大きくデザインや設計差が出る部分です。
WEBサイトでメーカーごとに比較検証されていたりするため、
ゲームユーザーを中心に注目が高い箇所ではあります。
【グラフィックサポートへの対応】
ゲームをプレイする際にOSの方で、
グラフィック処理をサポートする機能があります。
その機能にグラフィックカードが対応しているか
いないかで決めるユーザーも中にはいます。
まとめ
3Dゲーム用のパソコンの予算別構成を検討しました、
またグラフィックカードのスペックについての解説
購入時に考慮したほうがいい箇所についても合わせて説明しました。
ゲーム用パソコンは、通常利用するパソコンと異なり
グラフィックカードのスペック遺憾な部分があります。
また最新鋭のゲームをストレスなくプレイするために、
その時々のハイエンドなグラフィックカードを利用する必要があるため
パーツの入れ替えが多い用途であると言えるでしょう。